ハラスメントは交通事故に似たり nowhere column vol.13

師走を前に年末ジャンボ膿み出しラッシュで
反道徳的悪行・事件が次々と明るみになっている。
ハラスメントや性加害問題を目にしない日はない。

「相手を不快に思わせる」のがハラスメント。
たとえ善意で相手に対して叱咤激励したとしても、
相手が不快感をいだき心が傷つけば該当するという。

そんなニュースを垣間見ながら、目を閉じて回想する…

昭和世代のマネジメントはいわば軍隊方式。
社長や上司の云うことに従うのが当たり前の社会通念。
暴言や罵詈雑言を浴びせられてもひたすら耐えてきた。

『 24時間、戦えますか?♬ 』
あの当時、流行りのCMソングが軍歌の如くこだまする。
徹夜を勲章に猪突猛進するジャパニーズビジネスマン!

そんないびつな歴史的背景の中で培われた成功体験。
倒れた戦士に見向きもせずにのし上がった猛者たち。
要素分解すれば、時代錯誤×馬耳東風×自信過剰

人との関係性の中で自分に思い当たる節はないか?

言葉は刃物!使い方を誤れば、人の心を傷つける。
車は鉄の塊!一瞬の不注意で、人の命を奪い去る。
そんな危険と隣り合わせで、現代社会を生きている。

子供の頃からこれまでに自転車・バイク・乗用車など
車という文明の利器の恩恵を受けていない人はいない。
歩行者目線で見て、ヒヤリとしたことはないだろうか?

操縦する自分は安全運転と思い込んでいる基準や走行と
道端の歩行者や自転車から見た風景や評価は異なるもの。
交通ルールを守っても、相手が危ない!と感じればアウト。

タイパ重視で目的地に到達すれば、素行不良もOKなのか?

際どい運転にブレが生じれば大事故に繋がりかねない。
誰も追いかけてきて注意喚起などしてくれる訳がない。
仕事を大義名分に職場や家庭での暴走は許されないご時世。

「お先へどうぞ」と譲る心、まさに傾聴の極意に等しい。
相手の心の在り様を慮り、丁寧に言葉を選び、思いを伝える。
車の運転も人との対話も『思いやりの心』が潤滑油に違いない。