メタ認知は悟りの第一歩 nowhere column vol.10

今夜はスーパームーン。
地球に最接近する美しい満月。
月から見る地球の姿に思いを馳せてみる。

そんな素敵な夜、目にした一枚のメモ帳。
次男が遥か上空から俯瞰した想像の世界。

鉛筆で克明に描写されている小学校の校庭。
まるで小鳥になって教室から自由に飛び立ち、
建物・遊具・運動場を見下ろすリアルなアングル。

難問に直面した際に、抽象度を上げて着眼大局、
上位概念でクールに物事を捉える作業に似ている。

辛いときに、もしもう一人の自分がいたならば…
自分と真逆の価値観や人格者の声が聴こえたならば…
現状の主観に囚われず、公正な判断ができたならば…

経験したことのないイレギュラーなトラブルでは
救いの手を求めても、心の声に耳を傾ける余裕はない。

偉大なる経営者を前に手に汗握る緊迫したシーンでは
大抵の凡人は経営者が納得する答えを探してしまう。
他者評価を気にし過ぎて空回り、本末転倒となる。

そんな未熟者の自分が経験を重ねて行き着いた境地。
ある瞑想家から授かり、心を鎮めてくれた魔法の言葉。

『富士山頂から地上を見下ろせば、誰も彼もがただの人』

この名言が窮地を救ってくれた。常に敬意の念を抱き、
肩書を気にせずに本音で語り合えることの素晴らしさ。

まさにメタ認知能力(=自分を俯瞰して客観視する力)

いまここの自分から幽体離脱してセルフモニタリング、
監視カメラで上空からいまの自分を映し出してみる。

自ら行動を軌道修正し、即時に自己制御する万能薬だ。

「人様に迷惑をかけていないか?」
「自分は正しい!と思い込んではいないか?」
「自分の行動によって周囲に与える影響はいかに?」

現在進行形の自分の思考や行動を客観的に認識して、
自身の認知行動を把握するLIVEの実況中継!

青い鳥のように自由に羽ばたいた空想の世界から
少しだけ自ら言動を見直す心のゆとりが欲しい。
たまには日々の修練に小休止を打ってみよう。

新しい自分に出会える、新しい何かを発見する、
人生観が変わるきっかけになるかも知れない。