働くということ nowhere column vol.15
『人はなぜ働くのか?』
万国共通の普遍的なテーマである。
そんな哲学的な問いに皆さんはどう答えるだろうか?
「生きていくためにはおカネが必要。おカネをを稼ぐため…」
「一度きりの人生。好きな事を仕事にして人の役に立ちたい」
「おカネには困ってないが、仕事がないと体裁が悪いからね」
関わる仕事に対して立派な使命感を抱いて取り組む人もいれば、
大した思い入れもなく辞められずにぶら下がっている人もいる。
地球上に生きている限り、働くという概念は抹消できない。
大谷翔平も感銘を受けたという日本を代表する自己啓発思想家、
インドから初めてヨガを日本に紹介した人物としても知られ、
『心身統一法』を確立した中村天風の金言が心にしみる。
「お互い人間がこうして働くのは、人間の生まれついた役目。
人は健康である限り、働かなくてはならないようにできている。
人として生まれた者に与えられた大きな恩恵であり慈悲である」
ドラッガーの著書に紹介されている『3人の石切り職人』の寓話。
有名な海外の労働観念ゆえに、腑に落ちない人もいるだろう。
崇高な理念や高尚な持論を備えてなくても卑下することはない。
働くとは・・・『傍(はた)を楽にすること』
ご縁があって関わった人々のために喜捨の精神で施すこと。
有償無償の概念はなく、相手のために尽力する姿勢あるのみ。
日本人の謙虚さやひたむきさが伝わってくる響きが心地よい。
職場のみならず、家庭でも地域社会でも通用するパラダイム。
生かされている命に感謝して、働くことに喜びを見いだそう!