合目的的に考える nowhere column vol.4

心理学では、環境に適応し、問題解決を目指し、思考を行う知的機能を「知能」と呼ぶ。
職場などの日常生活は意思決定の連続、誰しも「知能」をフル稼働させて生きている。

私たちは実際1日に何回の決断(意思決定)をしているのだろうか?
ある学説によると、最大で35,000回(平均20,000回)の決断を下しているそうだ。

この意思決定を行う際に、拠り所となるのが『合目的的思考』。
合目的的とは、物事が一定の目的にかなっているさまを意味する。

「そもそも何の目的でコレをやるのか?」
「本当にコレがいまここで必要なのか?」
「手段が目的になっていないか?」
「コレをやることの意義は何なのか?」
「他に優先すべき大事なものはないのか?」

良きに計らえと一任されて目的も考えず、盲目的なルーチンワークに陥ってはいないか。
本来の目的に立ち返って俯瞰して観れば、最優先すべき取り組み課題が浮き彫りになる。

目的意識が低ければ、問題意識も沸かず、課題設定どころか創意工夫も生まれる訳がない。
自分に与えられたかけがえのない時間を何に使って、何を成し遂げようとしているのか?

冷静になって自問自答してみると、実にムダ・ムラ・ムリが多いことに気付かされる。
覚悟が備わった瞬間に『合目的的思考』が授けられ、充実した人生に花を添えてくれる。