セレンディピティが生んだ幾千もの「ご縁」

人生初の記念すべきコラムは、ライフシフト大学で専門家にインタビューを受けて、当時編集していただいた記事を以下に掲載します。ご一読いただければ幸いです。

お蔭様で現在、ナウヒアジャパン代表として人財育成・組織開発コンサルティングに携わっています。転職を繰り返す中で自身の天職に気づき、経営コンサルタントとして起業を果たしました。偶然の出会いやご縁に支えられてきたからこそ、いまここにある人生。
自身のキャリアを振り返りつつ、今後の目標や未来への想いを語ります。

1章:人生を彩る“日記”との出会い

私は昔から負けん気が強くて、常に一番になりたいという想いが強かったんです。大分の田舎の小学校で12.9秒の俊足、少年野球では4番・ピッチャー・キャプテン、生徒会長だったこともあり、自信に満ち溢れた少年でした。

ところが中学・高校に進学後、その自信はもろくも打ち砕かれてしまいました。テニスやバスケに打ちこむもレギュラーになれず、いく度となく悔しい経験をして……。このとき初めて、上には上がいるという現実を思い知らされ、心が折れる学生時代を送っていましたね。

その後大学に進学し、大分県学生寮に入寮。そこで、私のライフワークに大きな影響を与える先輩と出会ったんです。その先輩から「乱世の国際社会を生き抜くために、日経新聞や本を毎日読め」と教わり、素直に受け入れ、日々書物に目を通すようになりました。

また、当時から日記を書くことも始めました。カンブリア宮殿の編集後記のノリで、日々のハイライトを言語化する時間は、私にとってオアシスとなっています。内省につながる自分との対話は平常心を取り戻すルーティンとして、今でも欠かさず続けているんです。

39年間の積み重ねは年輪のごとしといえます。日々書きつらねたものが自分の歩んできた人生の足跡として記録され、唯一無二の自分史にもなっていますね。リフレクションは最近注目されていますが、自分磨きをする上で、日記ほど価値のあるものはないと考えています。

日々の出来事や印象深い瞬間の想いを書き出すことで内省を繰り返し、シンプルに念を深めることができます。『一期一会、一日一生、一瞬一生』この心の在り様のおかげで、未来の人生をいろどる、思わぬ出会いやご縁に恵まれている気がします。

2章:まさかの退職──挫折がもたらした天職との巡り合い

今の生き方にもつながる、学び多き学生時代を過ごした後、エームサービスに新卒入社しました。エームサービスでは営業担当として持ち前の「最上思考」を生かし、トップセールスの営業成績で不動の地位を築きました。

上司に激励されて孤軍奮闘するのではなく、この営業ノウハウを広めたいと考え、人材教育に携わりたい旨を人事に申し出たのですが、「君には十年早い」と受け入れられず……。このときに、転職を決意したんです。

転職活動の中で、エグゼクティブサーチ会社に興味を持ちました。しかし当時の私は、パソコンはほとんど使えないし、人事コンサルの知識もなかったんです。しかも米国人ボス、8割が外国人で公用語は英語。いわば丸腰の状態で面接に臨んだ結果、すんなりオファー。

周りの支えのお蔭で、T.M.T.で数年間にわたり業績を収めることができました。これが評価され、創業まもないJACにヘッドハンティングで再転職。しかし、当時配属予定だった部署が開設されず、半年で退職に追いやられてしまいます。無念極まる失意のどん底……。

その後、阪神淡路大震災など未曾有の大災害の中で日本情勢が大きく変わる中、『本当にやりたい仕事は何か?』という視座で自問自答しました。その結果、経営コンサルティングという天職に巡り合ったんです。捨てる神あれば拾う神あり。

3章:「お前、酒は呑めるか?」衝撃的な面接が開いたコンサルの扉

そこで、奇跡が起きました。外資系コンサルファームのいぶし銀の面接官から「お前、酒は呑めるか?」と聞かれて、『大好きです!』と答えただけで採用になったんです。これがきっかけで、現場密着型で全国行脚するプラウドフットジャパンに転職を果たします。

その後は、その面接官が恩師となり、コンサルティングに必要な知識・見識・胆識を一から教わりました。3時間睡眠で隔週休みのハードワークや再生案件など、プロジェクトごとに個性的な上司の支えのお蔭もあり、いくつもの修羅場体験を何とか突破してきました。

様々な地方で協業したプロジェクトメンバーやタスクフォースの方々にも深謝しており、共に流した汗や涙は生涯忘れられない実践知です。当時を振り返ると、人とのご縁や運の強さに恵まれていたと感じます。年間MVPを2度受賞するまでの成長の軌跡はまさに奇跡!

もともと起業したいという想いがあったので、新人研修のときに、「10年で独立する」と敢えて宣言しました。自分との約束が心に響いた瞬間……。順風漫歩の昇格を目前に、デッドラインがきて一瞬尻ごみしましたが、コミットメント通り、2005年に起業しました。

ナウヒアジャパンとして独立したとき、大企業の社長から仕事を頂戴できたのは渡りに船でした。「ありがとうとよく言う、素直さ、しつこさが良い」と、私に対する勇気づけの言葉を添えてプロジェクト機会を与えてくれた社長には、一生足を向けて眠れないです。

4章:自己と他者の「生き方改革」 を目指す

当社は、2020年以来、パートナー企業とのタイアップも加わり、企業の組織変革や個の成長支援に携わっています。クライアントは大企業中心ですが、今後は地方創生を視野に、中小企業の活性化にお役立てできるようにメッセージを発信していくつもりです。

事業を行う上で、日常の身の回りで起こる、予期せぬ偶然を大切にしています。小さな幸せを呼ぶ偶然の出来事(セレンディピティ)は年間100回にも及ぶんですよ。『まさかこの人が何で、いまここに?』という奇遇エピソードを偶然日記に綴り、心に刻んでいます。

今後は、当社のビジネスをしっかり継続して、クライアントに信頼される存在であり続けたいです。求められるのは主体的かつ自律的に価値創造できる人財!一人ひとりのポテンシャルを引き出し、当事者意識を持てるように、個の成長を支援していきたいですね。

もう一つの柱として、ヒューマンドラマ小説を綴り、短編映画化することが見果てぬ夢。「映画を観なさい!プロジェクトの進め方や人情の機微を捉えることに役立つ」との恩師の助言を確信して、現在まで2500本以上の映画を観ています。実現に向けてネタ仕込み中。

さらに『令和志学塾』という学びの場をオンラインで立ち上げる構想を練っています。『40代までのライフシフト』をスローガンに、次世代の若者達のリベラルアーツを高める機会を設け、日本の明るい未来を創るアントレプレナーを輩出するハブになれたら本望ですね。

アフターコロナの世界観はいかに?これからは働き方改革ではなく、「生き方改革」だと思っています。『真善美を謳歌できる心豊かな人生』を私自身の人生のテーマに掲げ、その価値基準で世の中の出来事や現象をメタ認知し、清澄なる心持ちで謙虚に生きていきます。